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ID | プロジェクト | カテゴリ | 登録日 | 最終更新 | |||||
0000336 | Vine Linux | 1 バグ | 2006-11-02 22:17 | 2006-12-27 20:29 | |||||
報告者 | anonymous | ||||||||
担当者 | kazutaka | ||||||||
優先度 | 中 | 再現性 | 不明 | ||||||
状態 | 完了 | 解決状況 | 不明 | ||||||
バージョン | 4.0beta | ||||||||
修正予定バージョン | 修正済バージョン | ||||||||
概要 | 0000336: cron が whatis データベースを作ってくれない | ||||||||
説明 | cron が whatis データベースを作ってくれません。 apropos コマンドが「nothig appropriate」としか答えを 返さないので、気がついたのですが、/var/cache/man/whatis のサイズが 0 になっています。 /etc/cron.daily/makewhatis.cron を見ると、こう 書いてあります。 makewhatis -u -w /usr/sbin/makewhatis によると -u オプションは、 -u) findarg="-newer /var/cache/man/whatis" そしてこの findarg 変数はこんなふうに使われています。 find $mandir/${pages}$i/. -name '*' $findarg0 $findarg -print | $AWK ... 最初に cron が実行されるとき、この find はエラーになります (それでもサイズ 0 の /var/cache/man/whatis が出来る ようですが)。実際、root に cron から、以下のようなメールが 届いています。 /etc/cron.daily/makewhatis.cron: find: /var/cache/man/whatis: No such file or directory (同文が 10 行続く) また二度目以降 cron が実行されるときも、/var/cache/man/ whatis よりも新しい man ファイルは今のところありませんから、 whatis データベースは更新されません。 というわけで、何らかの形で一度 makewhatis -w をやっておく 必要があるのではないでしょうか。 # 最初に makewhatis.cron が実行されたときよりもタイムスタンプの # 新しい man ファイルがないと、-u オプションでデータベースが # 更新されないとすると、アプリケーションをインストールしても # それに付属する man が登録されないこともあるわけですね。 # 話はもっと複雑なのかな。 -- 長南 | ||||||||
タグ | 設定されていません。 | ||||||||
arch | x86 | ||||||||
パッケージ | man | ||||||||
添付ファイル | makewhatis.diff [^] (995 バイト) 2006-11-28 20:43 [表示]
makewhatis.diff [^] (1,332 バイト) 2006-12-05 23:54 [表示] makewhatis.v21 [^] (11,110 バイト) 2006-12-07 21:37 man-1.5o-tmpcache.patch [^] (1,409 バイト) 2006-12-17 21:50 [表示] | ||||||||
コメント | |
(0001874) kazutaka (開発者) 2006-11-23 22:02 |
# 引用の順番を入れ換えてます。 > # 最初に makewhatis.cron が実行されたときよりもタイムスタンプの > # 新しい man ファイルがないと、-u オプションでデータベースが > # 更新されないとすると、アプリケーションをインストールしても > # それに付属する man が登録されないこともあるわけですね。 少し見てみたのですが、これは find のオプションで -cnewer を使えば対応できそうな感じです。 あと、 > というわけで、何らかの形で一度 makewhatis -w をやっておく > 必要があるのではないでしょうか。 については、 1) インストーラで、インストールの最後に実施する。 2) makewhatis.cron で、/var/cache/man/whatis の 存在チェックをして、無いときは -w 付きで実行する。 3) パッケージの postinstall でとりあえず -w を実行する。 等の方法が思い付きますが、どれが良いでしょうか。 # 他にもっと良い方法がありそうな気もしますが。 |
(0001875) anonymous (参照) 2006-11-27 22:19 |
すこし考えていたので、返事が遅くなり、失礼しました。 もっとも、考えても結局わからなかったのですけれど。 > > # 最初に makewhatis.cron が実行されたときよりもタイムスタンプの > > # 新しい man ファイルがないと、-u オプションでデータベースが > > # 更新されないとすると、アプリケーションをインストールしても > > # それに付属する man が登録されないこともあるわけですね。 > > 少し見てみたのですが、これは find のオプションで > -cnewer を使えば対応できそうな感じです。 /usr/sbin/makewhatis の -u) findarg="-newer /var/cache/man/whatis" を -u) findarg="-cnewer /var/cache/man/whatis にするのですか。それだけですむなら自分でもできそうなので、 試してみました。たしかに cron 経由なら、これで問題なさそうです。 しかし、 # /etc/cron.daily/makewhatis.cron とか、 # /usr/sbin/makewhatis -u -w などとすると、whatis データベースがうまく更新されません。 ファイルの日付が新しくなるだけで、サイズは元のままです。 理由は、おそらく makewhatis の実行途中に /var/cache/man /whatis が何度も作りなおされるせいだろうと、想像できます (その結果、新しくインストールした man の ctime より whatis の日付が新しくなってしまう)。それならば、cron 経由で動かした ときは、どうして内容まできちんと更新されるのでしょう。 ここで行き詰まってしまいました。 > > というわけで、何らかの形で一度 makewhatis -w をやっておく > > 必要があるのではないでしょうか。 > > については、 > > 1) インストーラで、インストールの最後に実施する。 > > 2) makewhatis.cron で、/var/cache/man/whatis の > 存在チェックをして、無いときは -w 付きで実行する。 > > 3) パッケージの postinstall でとりあえず -w を実行する。 > > 等の方法が思い付きますが、どれが良いでしょうか。 どれでもよさそうですね。強いて言うならば−−、 1) は、apt-get でアップグレードすることもあるでしょうから、 その場合も計算に入れておいた方がよいと思います。 3) は 2) よりもきれいな方法だと思いますが、パッケージの インストール中に実行されるわけで、比較的古いマシンで がんばっている人には、インストールに時間がかかって、 ちょっといらだたしいかもしれません。 というわけで、2) でしょうか。3) でもいいですけれど。 -- 長南 |
(0001876) kazutaka (開発者) 2006-11-27 23:28 |
> /usr/sbin/makewhatis の > -u) findarg="-newer /var/cache/man/whatis" > を > -u) findarg="-cnewer /var/cache/man/whatis > にするのですか。それだけですむなら自分でもできそうなので、 > 試してみました。たしかに cron 経由なら、これで問題なさそうです。 > > しかし、 > # /etc/cron.daily/makewhatis.cron > とか、 > # /usr/sbin/makewhatis -u -w > などとすると、whatis データベースがうまく更新されません。 > ファイルの日付が新しくなるだけで、サイズは元のままです。 > > 理由は、おそらく makewhatis の実行途中に /var/cache/man > /whatis が何度も作りなおされるせいだろうと、想像できます > (その結果、新しくインストールした man の ctime より whatis > の日付が新しくなってしまう)。それならば、cron 経由で動かした > ときは、どうして内容まできちんと更新されるのでしょう。 > ここで行き詰まってしまいました。 とのことでしたので、/etc/cron.daily/makewhatis.cron を 以下のように書き換えてテストしてみました。 $ cat /etc/cron.daily/makewhatis.cron #!/bin/sh LOCKFILE=/var/lock/makewhatis.lock # the lockfile is not meant to be perfect, it's just in case the # two makewhatis cron scripts get run close to each other to keep # them from stepping on each other's toes. The worst that will # happen is that they will temporarily corrupt the database... [ -f $LOCKFILE ] && exit 0 touch $LOCKFILE if [ ! -s /var/cache/man/makewhatis ] ; then makewhatis -w else makewhatis -u -w fi rm -f $LOCKFILE exit 0 単に案 2) の通りに修正しただけですが、これであれば # /etc/cron.daily/makewhatis.cron も問題無く 実行できました。 > どれでもよさそうですね。強いて言うならば−−、 > 1) は、apt-get でアップグレードすることもあるでしょうから、 > その場合も計算に入れておいた方がよいと思います。 > 3) は 2) よりもきれいな方法だと思いますが、パッケージの > インストール中に実行されるわけで、比較的古いマシンで > がんばっている人には、インストールに時間がかかって、 > ちょっといらだたしいかもしれません。 > というわけで、2) でしょうか。3) でもいいですけれど。 他に問題が無ければ 2) で行けそうですね。 # 状態を割当済みに変更しておきます。 |
(0001877) anonymous (参照) 2006-11-28 20:43 |
> $ cat /etc/cron.daily/makewhatis.cron > #!/bin/sh > > LOCKFILE=/var/lock/makewhatis.lock > > # the lockfile is not meant to be perfect, it's just in case the > # two makewhatis cron scripts get run close to each other to keep > # them from stepping on each other's toes. The worst that will > # happen is that they will temporarily corrupt the database... > [ -f $LOCKFILE ] && exit 0 > touch $LOCKFILE > if [ ! -s /var/cache/man/makewhatis ] ; then > makewhatis -w > else > makewhatis -u -w > fi > rm -f $LOCKFILE > exit 0 > > 単に案 2) の通りに修正しただけですが、これであれば > # /etc/cron.daily/makewhatis.cron も問題無く > 実行できました。 # 上記の /var/cache/man/makewhatis は whatis ですね。 これは /usr/sbin/makewhatis を -u) findarg="-cnewer /var/cache/man/whatis" にしての話ですか。 そうならば、次のような結果になると思います。 1) /var/cache/man/whatis が存在しないか、サイズ 0 のとき。 1a) cron から: OK 1b) /etc/cron.daily/makewhatis.cron の手動実行: OK 2) /var/cache/man/whatis のサイズが 0 ではないとき (新しくインストールした man ファイルを登録するときは、 whatis データベースが既に存在しているはずですから、 こちらが常態)。 2a) cron から: OK 2b) /etc/cron.daily/makewhatis.cron の手動実行: Not OK # より正確に言うと、2b) は「Not OK のこともある」でしょう。 # manpath は /usr/share/man/ja:/usr/share/man: # /usr/X11R6/man の順番ですから、新しくインストールされた # man ファイルが日本語 man である場合は、/var/cache/man/ # whatis の最初の書き換えで情報が取り込まれるので、きちんと # 反映しそうです。 # それに反して、英語 man の場合は、whatis が一度書き直され、 # 日付が更新された後で find -cnewer が実行されることになる # ので、うまく行かないだろうと思います。 まあ、makewhatis.cron を手作業で実行する必要なんてふつう ありませんから、気にしなくてもよいのかもしれません。 とは言え、手動実行でも結果が変わらない方が、よいと言えば よいわけですけれど。 それはそうと、何故 cron では問題なく実行できることが、 手動ではうまく行かないのでしょう。 /usr/sbin/makewhatis をちょっと書き変えててみました。 おもな変更は、if [ -f /var/cache/man/whatis ] 以下を ループの外に追い出したことです。添付ファイルにオリジナルと 変更したものとの diff -u の出力を付けておきます。 このように書き変えると、cron 経由でも makewhatis.cron の 手動実行でも同じ結果が得られます。しかし、オリジナルの makewhatis が manpath(mandir) ごとに /var/cache/man/ whatis を書き直していることには何か理由があるのでしょう。 それで、こんなことをやってよいものかどうか、まったく 自信がありません。 -- 長南 |
(0001878) kazutaka (開発者) 2006-12-03 01:54 |
> > 単に案 2) の通りに修正しただけですが、これであれば > > # /etc/cron.daily/makewhatis.cron も問題無く > > 実行できました。 > > # 上記の /var/cache/man/makewhatis は whatis ですね。 すいません。そうです。 > これは /usr/sbin/makewhatis を > -u) findarg="-cnewer /var/cache/man/whatis" > にしての話ですか。 はい。 > そうならば、次のような結果になると思います。 > 1) /var/cache/man/whatis が存在しないか、サイズ 0 のとき。 > 1a) cron から: OK > 1b) /etc/cron.daily/makewhatis.cron の手動実行: OK > 2) /var/cache/man/whatis のサイズが 0 ではないとき > (新しくインストールした man ファイルを登録するときは、 > whatis データベースが既に存在しているはずですから、 > こちらが常態)。 > 2a) cron から: OK > 2b) /etc/cron.daily/makewhatis.cron の手動実行: Not OK > > # より正確に言うと、2b) は「Not OK のこともある」でしょう。 > # manpath は /usr/share/man/ja:/usr/share/man: > # /usr/X11R6/man の順番ですから、新しくインストールされた > # man ファイルが日本語 man である場合は、/var/cache/man/ > # whatis の最初の書き換えで情報が取り込まれるので、きちんと > # 反映しそうです。 > # それに反して、英語 man の場合は、whatis が一度書き直され、 > # 日付が更新された後で find -cnewer が実行されることになる > # ので、うまく行かないだろうと思います。 2a)までは想定できていたのですが、2b)は想定外でした。 なぜなんでしょう……。 > まあ、makewhatis.cron を手作業で実行する必要なんてふつう > ありませんから、気にしなくてもよいのかもしれません。 > とは言え、手動実行でも結果が変わらない方が、よいと言えば > よいわけですけれど。 > > それはそうと、何故 cron では問題なく実行できることが、 > 手動ではうまく行かないのでしょう。 調べてみましたが、原因は分かりませんでした。 ちゃんと makewhatis を読んでみると、原理的には 2a)でも Not OKになならないとおかしいとは思うのですが、なにか 実行する条件とか環境が違うのが影響しているのでしょうか。 > /usr/sbin/makewhatis をちょっと書き変えててみました。 > おもな変更は、if [ -f /var/cache/man/whatis ] 以下を > ループの外に追い出したことです。添付ファイルにオリジナルと > 変更したものとの diff -u の出力を付けておきます。 時間を取って読んでみましたが、この変更で(私には)問題無い ように思えます。 ただし長南さんも書かれているように、 > このように書き変えると、cron 経由でも makewhatis.cron の > 手動実行でも同じ結果が得られます。しかし、オリジナルの > makewhatis が manpath(mandir) ごとに /var/cache/man/ > whatis を書き直していることには何か理由があるのでしょう。 > それで、こんなことをやってよいものかどうか、まったく > 自信がありません。 というのは確かに気になります。 そこで、対応方法をちょっとだけ変えて、 1. 157行目の for loop に入るより前に /var/cache/man/whatis を 作業用のファイルにコピー 2. それ以降の作業で内容を書き出す先を、上記の作業用ファイルに 変更 3. 処理の一番最後に作業用ファイルを /var/cache/man/whatis に mv する という方法にすれば a) find -cnewer /var/cache/man/whatis は処理の最後まで 有効に働くようになる。(上記 2b 以降のコメントにある 現象を防ぐことができる) b) 複数回 manpath 毎に /var/cache/man/whtais を書き直して いるオリジナルのやり方を変えなくてよい。 となり、不安も解消できると思います。 # 時間が取れなくて patch まで準備できてません。すいません。 |
(0001879) anonymous (参照) 2006-12-04 10:11 |
了解しました。patch を出してくださったら、試してみる ことにします。 ところで、 > 調べてみましたが、原因は分かりませんでした。 > ちゃんと makewhatis を読んでみると、原理的には 2a)でも > Not OKになならないとおかしいとは思うのですが、なにか > 実行する条件とか環境が違うのが影響しているのでしょうか。 そうなんですよね。私もその点が釈然としなかったのです。 ひょとすると、/etc/cache/man/whatis に対する書き込み命令と、 実際の書き込みの間の時間差に関係があるではないか。そうだと したら、man ファイルが /usr/X11R6/man にある場合は、cron 経由でも man ファイルが登録されないかもしれない。そう思い ついたので、以下のような悪戯をやってみました。 /usr/sbin/makewhatis は、「-u) findarg="-cnewer /var/cache/man/whatis"」の部分だけを変更したものです。 # whatis Xconfigurator Xconfigurator (1x) - configure XFree86 server and display # rpm -e Xconfigurator # /usr/sbin/makewhatis -w # whatis Xconfigurator Xconfigurator: nothing appropriate # rpm -ivh Xconfigurator-5.03-0vl1.i386.rpm (/etc/crontab の書き換え) (cron による /etc/cron.daily/makewhatis.cron の実行) # whatis Xconfigurator Xconfigurator: nothing appropriate どうやら、2a) がうまく行くように見えたのは、man ファイルが /usr/share/man/ja にある場合ははもちろん、 /usr/share/man に ある場合も、/var/cache/man/whatis へのに書き込みが実際に 行われる前に、find -cnewer を実行していたかららしい。 cron による実行とスクリプトの手動実行では、書き込みの命令と 実際の書き込みとの時間差に相違があるようです。そういうもの なんでしょうか。 -- 長南 |
(0001880) kazutaka (開発者) 2006-12-05 23:54 |
> 了解しました。patch を出してくださったら、試してみる > ことにします。 かなり手間取りましたが、とりあえずなんとかいけそうな 感じになりましたので、追試して頂けると助かります。 修正の内容ですが、 1. 添付の patch を /usr/sbin/makewhatis にあてる 2. /etc/cron.daily/makewhatis.cron を以下のように ように変更する。(LANGを指定するだけですが) --- makewhatis.cron.orig 2006-12-05 23:34:28.000000000 +0900 +++ makewhatis.cron 2006-12-05 23:34:42.000000000 +0900 @@ -9,9 +9,9 @@ [ -f $LOCKFILE ] && exit 0 touch $LOCKFILE if [ ! -s /var/cache/man/whatis ] ; then - makewhatis -w + LANG=ja_JP.eucJP makewhatis -w else - makewhatis -u -w + LANG=ja_JP.eucJP makewhatis -u -w fi rm -f $LOCKFILE exit 0 の2つです。 長南さんのリプライを参考に、Xconfigurator ではなく nkf の パッケージ※を使って色々テストしてみたのですが、 cron による実行でも、手動で makewhatis.cron を実行 しても大丈夫でした。 (※nkf には en/ja 双方の man page が含まれるので) 尚、添付の patch だけだと cron で実行した時に、 man --path の実行結果が異なる(jaが含まれない) ことに気付いたので、上記のように makewhatis.cron で LANGを指定するようにしています。 (ここに書くのが良いのかどうか悩ましいですが……) ハラダ |
(0001881) anonymous (参照) 2006-12-07 21:37 |
makewhatis.cron に LANG=ja_JP.eucJP が必要だというのは、 ちょっと気づきにくいことですね。 さて、inetd、Xconfigurator、nkf パッケージを rpm -e したり、 rpm -i したりして、試してみました。cron 経由でも /etc/cron.daily/makewhatis.cron の手動実行でも、まったく 問題がありませんでした。 ただ、気になったのですが、whatis.tmp のような、ファイル名を 容易に推測できるテンポラリ・ファイルを作るのは、セキュリティ上 問題ないんでしょうか。……と、偉そうなことを書きましたが、 セキュリティ関係はさっぱりわかりません。whatis.tmp にすると、 どんな危険があるのか、想像することもできないでいます。 それどころか、makewhatis みたいなコマンドに危険なんてないん じゃないか、とさえ思っています。しかし、makewhatis 自身にも 次のようなコメントが書いてあり、mktemp を使って、テンポラリ ディレクトリを作っているわけです。それで、そういうところを見ては、 ついつい不安を感じているということなんですが……。 # Find a place for our temporary files. If security is not a concern, use # TMPFILE=/tmp/whatis$$; TMPFILEDIR=none # Of course makewhatis should only have the required permissions # (for reading and writing directories like /usr/man). # We try here to be careful (and avoid preconstructed symlinks) # in case makewhatis is run as root, by creating a subdirectory of /tmp. と言って、テンポラリファイル作成であまり複雑なことをするのも、 変な気がしますし……。 ふと思い出したのですが、昔の Vine は whatis データベースを manpath ごとに作っていたような気がします。そこで Vine 2.6 や 2.1 の CD を引張り出して、/usr/sbin/makewhatis を 読んでみました。やっぱりそうでした。Vine 2.1 の makewhatis が whatis データベースに書き込んでいるくだりはこんな具合でした (man-1.5h1-4vl2.i386.rpm)。 # kludge for Slackware's /usr/man/preformat if [ $mandir = /usr/man/preformat ] then mandir1=/usr/man else mandir1=$mandir fi if [ -f ${mandir1}/whatis ] then cat ${mandir1}/whatis >> $TMPFILE fi sed '/^$/d' < $TMPFILE | sort | uniq > ${mandir1}/whatis chmod 644 ${mandir1}/whatis rm $TMPFILE というわけで、manpath ごとに whatis データベースを書き 直していたのは、古いコードの名残にすぎなかったようです。 だったら、まとめて一回で済ましても、いいんじゃないでしょうか。 そうすれば、whatis.tmp を作る必要もなくなりますし。 Vine 4.0 の makewhatis(man-1.5o-0vl1)のコメントには こんなことが書いてありますけれど。 # Some distributions make a single big /var/cache/man/whatis file, # but that leads to problems and bugs. 御参考までに、長くて御迷惑かもしれませんが、 Vine 2.1 時代の makewhatis を添付ファイルにしておきます。面白いことに、 このときは findarg をこんなふうに指定しています。 -u) findarg="-ctime 0" "-ctime 0" というのがどういうことか、ピンとこないんですが。 -- 長南 |
(0001882) kazutaka (開発者) 2006-12-17 21:50 |
> さて、inetd、Xconfigurator、nkf パッケージを rpm -e したり、 > rpm -i したりして、試してみました。cron 経由でも > /etc/cron.daily/makewhatis.cron の手動実行でも、まったく > 問題がありませんでした。 確認ありがとうございます。 コメント頂いた点について色々考えた結果、 添付のような patch を当てて更新したパッケージを man-1.5o-0vl2 として VineSeed に upload しました。 > ただ、気になったのですが、whatis.tmp のような、ファイル名を > 容易に推測できるテンポラリ・ファイルを作るのは、セキュリティ上 > 問題ないんでしょうか。 については、mktemp した dir の下にファイルを追加 するようにしました。 とりあえずこれなら前の patch よりは安全だと思います。 それから、 > というわけで、manpath ごとに whatis データベースを書き > 直していたのは、古いコードの名残にすぎなかったようです。 > だったら、まとめて一回で済ましても、いいんじゃないでしょうか。 > そうすれば、whatis.tmp を作る必要もなくなりますし。 については、ちょっと悩んだのですが、 > Vine 4.0 の makewhatis(man-1.5o-0vl1)のコメントには > こんなことが書いてありますけれど。 > > # Some distributions make a single big /var/cache/man/whatis file, > # but that leads to problems and bugs. 仮りに処理を変更したとして、具体的にどのような問題を引き起こすか 想像できなかったんですが、やはりこのコメントが気になったので 今の処理をそのまま残すことにしました。 (うまく動いているものは極力いじらない方が安全かなと) 4.0 の errata を発行するかどうかについては別途相談してみます。 ハラダ |
(0001883) anonymous (参照) 2006-12-19 21:22 |
> コメント頂いた点について色々考えた結果、 > 添付のような patch を当てて更新したパッケージを > man-1.5o-0vl2 として VineSeed に upload しました。 拝見しました。この patch をオリジナルの makewhatis に当て、 例によって nkf と Xconfigurator を入れたり出したりして、 試してみました。問題ありません。 実のところ、わたしは今では「whatis データベースの書き直しは、 一回ですましちゃえ論者」になっています。manpath ごとに 二つめのテンポラリファイルを書き換える必要がわからないので。 とは言え、テンポラリファイルを二つ利用する方法に問題が あるとも思えません。また、変更をできるだけ小さくするのは 穏当な行き方でしょう。ですから、この patch でよいと思います。 > > # Some distributions make a single big /var/cache/man/whatis file, > > # but that leads to problems and bugs. > > 仮りに処理を変更したとして、具体的にどのような問題を引き起こすか > 想像できなかったんですが、やはりこのコメントが気になったので > 今の処理をそのまま残すことにしました。 > (うまく動いているものは極力いじらない方が安全かなと) Vine 2.1 ぐらいまでの makewhatis スクリプトが manpath ごとに whatis ファイルを作っていたのは、主として、 スクリプトが途中で中断したときに、実行した仕事をできるだけ 無駄にしないための工夫ではなかったかと思います。 このスクリプトが最初に作られたのは 1992 年ですから、当時の マシンスピードを考えると、そういう工夫が実用的だったので しょう。また、テンポラリファイルが大きくなりすぎないための 用心だったのかもしれません。 ですから、もうこのコメントは、あまり気にしないでもよいのでは ないかと思います。まあ、「処理は小さく分けた方が間違いがない」 という一般論は今でもそのとおりでしょうけれど。 ところで、Seed にある man-1.5o-0vl2.i386.rpm の方も、 ダウンロードして、中身を拝見しました。 /etc/cron.daily/makewhatis.cron と /etc/ cron.weekly/makewhatis.cron がまったく同じようですが、 cron.weekly の方は、LANG=ja_JP.eucJP makewhatis -w のみにした方がよいのではないでしょうか。もともとここは、 毎日データの追加をして、一週間に一回データベースをきれいに 一から作りなおす、ということになっていたのだと思います。 cron.daily の処理を信用して、/etc/cron.weekly/ makewhatis.cron はなくしてしまう、という行き方もありますね。 -- 長南 |
(0001884) kazutaka (開発者) 2006-12-20 08:30 |
> ところで、Seed にある man-1.5o-0vl2.i386.rpm の方も、 > ダウンロードして、中身を拝見しました。 > /etc/cron.daily/makewhatis.cron と /etc/ > cron.weekly/makewhatis.cron がまったく同じようですが、 > cron.weekly の方は、LANG=ja_JP.eucJP makewhatis -w > のみにした方がよいのではないでしょうか。もともとここは、 > 毎日データの追加をして、一週間に一回データベースをきれいに > 一から作りなおす、ということになっていたのだと思います。 すいません。それは知りませんでした。 早速修正したパッケージを 0vl3 として upload して おきました。 |
(0001885) anonymous (参照) 2006-12-27 09:52 |
> 早速修正したパッケージを 0vl3 として upload して > おきました。 Seed の man-1.5o-0vl3.i386.rpm を見て、修正を 確認しました。やっぱりこういう確認報告もするべきだった のでしょうか。必要なさそうだと思って、さぼっていたのですが。 というわけで、この件はクローズしてよいと思います。 -- 長南 |
(0001886) kazutaka (開発者) 2006-12-27 20:29 |
> Seed の man-1.5o-0vl3.i386.rpm を見て、修正を > 確認しました。 確認ありがとうございます。 状態を完了に変更します。 > やっぱりこういう確認報告もするべきだった > のでしょうか。必要なさそうだと思って、さぼっていたのですが。 いえいえ。絶対に必要と言う訳では有りません。 もちろん確認していただけると、(0vl2 の時のような)ポカミスが 防げるので大変助かりますが。 errata を出すべきか結論が出てからとも思いましたが、 それは別の場所で相談しておきます。 |
課題の履歴 | |||
変更日 | ユーザー名 | 項目 | 変更内容 |
2006-11-02 22:17 | anonymous | 新規課題 | |
2006-11-23 22:02 | kazutaka | コメント追加: 0001874 | |
2006-11-27 22:19 | anonymous | コメント追加: 0001875 | |
2006-11-27 23:28 | kazutaka | 担当者 | => kazutaka |
2006-11-27 23:28 | kazutaka | 状態 | 新規 => 担当者決定 |
2006-11-27 23:28 | kazutaka | コメント追加: 0001876 | |
2006-11-28 20:43 | anonymous | 添付ファイル追加: makewhatis.diff | |
2006-11-28 20:43 | anonymous | コメント追加: 0001877 | |
2006-12-03 01:54 | kazutaka | コメント追加: 0001878 | |
2006-12-04 10:11 | anonymous | コメント追加: 0001879 | |
2006-12-05 23:54 | kazutaka | 添付ファイル追加: makewhatis.diff | |
2006-12-05 23:54 | kazutaka | コメント追加: 0001880 | |
2006-12-07 21:37 | anonymous | 添付ファイル追加: makewhatis.v21 | |
2006-12-07 21:37 | anonymous | コメント追加: 0001881 | |
2006-12-17 21:50 | kazutaka | 添付ファイル追加: man-1.5o-tmpcache.patch | |
2006-12-17 21:50 | kazutaka | コメント追加: 0001882 | |
2006-12-19 21:22 | anonymous | コメント追加: 0001883 | |
2006-12-20 08:30 | kazutaka | コメント追加: 0001884 | |
2006-12-27 09:52 | anonymous | コメント追加: 0001885 | |
2006-12-27 20:29 | kazutaka | 状態 | 担当者決定 => 完了 |
2006-12-27 20:29 | kazutaka | コメント追加: 0001886 |
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