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@@ -28,23 +28,47 @@
</abstract>
</bookinfo>
+ <chapter id="outline">
+ <title>Vine Linux 5.x の Emacs</title>
+ <para>
+ Vine Linux 5.X の Emacs は、Vine Linux 4.2 など従来の Vine Linux の
+ Emacs と比べて大幅に変更されました。
+ 従来の Vine Linux では、システム全体での設定 (system-wide な設定) を
+ RPM パッケージに含まれている設定と異なるものにする場合、
+ その RPM パッケージがアップデートされるたびに修正する必要がありました。
+ </para>
+ <para>
+ Vine Linux 5.0 で導入された仕組みにより、個別の RPM パッケージに含まれている設定
+ (distribution-wide な設定) とシステム全体での設定 (system-wide な設定)
+ を別のファイルに記述するようになりました。
+ システム全体での設定 (system-wide な設定) を変更していた場合、
+ RPM パッケージをアップデートしても内容をそのまま保持するようになっています。
+ </para>
+ <para>
+ Vine Linux 5.X では、次の順で設定が読み込まれます。
+ </para>
+ <orderedlist>
+ <listitem><para>個別の RPM パッケージでの設定 (distribution-wide な設定)</para></listitem>
+ <listitem><para>システム全体での設定 (system-wide な設定)</para></listitem>
+ <listitem><para>ユーザごとの設定</para></listitem>
+ </orderedlist>
+ <para>
+ 同一の設定項目について、それぞれで設定している場合は後から読み込まれる設定が有効となります。
+ また、システム全体での設定 (system-wide な設定) は
+ RPM パッケージのアップデートで置き換えられてしまうことはありません。
+ そのため、個別の RPM パッケージでの設定 (distribution-wide な設定) を
+ system-wide な設定で上書きすることが可能となっています。
+ </para>
+ </chapter>
+
<chapter id="system-wide">
<title>system-wide な設定</title>
<para>
- Emacsを起動すると、site-start.el を読み終われば、
- すぐに ~/.emacs.el を読み込みます。
- site-start.el は Vine Linux の distribution-wide な設定ファイルのため、
- 4.2 以前で system-wide な設定を施すためには、
- RPMパッケージがアップデートされるたびに site-start.el を
- 編集する必要がありました。
- </para>
+ Vine Linux 5.0 以降の Emacs では、
+ 従来よりも、システム全体の設定 (system-wide な設定) をより記述しやすくなりました。
+ </para>
<para>
- そこで 5.0 では、直接 site-start.el を変更しなくても、
- system-wide な設定をできるようにしました。
- </para>
-
- <para>
- system-wide な設定ファイルは、
+ system-wide な設定ファイルは、
Emacs のメジャーバージョンが XX の場合、
/etc/emacs/emacs-XX-local.el に配置されています。
Emacs-XX を起動したとき、
@@ -58,12 +82,12 @@
<title>Vine Linux のデフォルト設定:vine-default</title>
<para>
Vine Linux の Emacs では、
- Emacs 上で動作するアプリケーションのパッケージをインストールしたら、
+ Emacs 上で動作するアプリケーションの RPM パッケージに初期設定が含まれています。
+ そのため、
ユーザ初期設定ファイル ~/.emacs.el に何も設定を記述しなくても、
- そのアプリケーションがある程度使えるように、
- あらかじめ設定を用意し、その設定を自動的に読み込むようにしています。
+ そのアプリケーションがある程度使えるようになっています。
この Emacs における Vine Linux のデフォルト設定を
- vine-default と呼ぶことにします。
+ vine-default と呼んでいます。
</para>
<sect1>
@@ -857,4 +881,21 @@
</chapter>
+ <appendix id="vine4-emacs">
+ <title>Vine Linux 4.2 の Emacs</title>
+ <para>
+ Vine Linux 4.2 の Emacs では、 Emacs Lisp の RPM パッケージに含まれていた
+ site-start.el に Emacs Lisp の設定を記述していました。
+ つまり、Vine Linux 5.0 以降でいう「個別の RPM パッケージに含まれている設定
+ (distribution-wide な設定)」と「システム全体での設定 (system-wide な設定)」が分離されていませんでした。
+ そのため、RPM パッケージで設定されている内容を変更するために site-start.el
+ ファイルを編集した場合、RPM パッケージがアップデートされると再び設定を実施する必要がありました。
+ </para>
+ <para>
+ Vine Linux 5.0 以降では、
+ 「distribution-wide な設定」と「system-wide な設定」を分離することにより、
+ この問題を解決しています。
+ </para>
+ </appendix>
+
</book>
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