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※USBデバイス(USBメモリー)を使ったインストールレポートを報告します。
----馬場崎(SB)
※全て準備はVineLinux3.2上で行いました。
使用マザーボードはいずれも GIGABYTE社製品
ペンティアム4 m-ATX GA-8IG1000MK
アスロンXP m-ATX GA-7VM400AM
マザーボードがUSB起動に対応していたので問題なくインストールできました。
ただし、GA-7VM400AM の方はカーネルが i686 のものがインストールされてしまったせいなのか再起動後にカーネルパニックを起こしました。これはUSB起動テストとは関係ないので、また別に復旧させたいと思います。
※その後CD-ROMの無いB5ノート型コンピュータにインストールできないかとがんばってみましたが、こちらはダメでした。このノートはネットワークブートには対応しているのですが、サーバーが用意しずらいので苦労しています。
■クイック-インストール
1) 約6MBのイメージを使いますのでそれ以上のサイズのUSBメモリを用意
2) rootになる
3) Vine4.0 のCD-ROMを用意。
マウントするなりして image/diskboot.img を読み込めるようにする
※イメージファイルのマウントでも良い(以下)
# mount -t auto Vine40-beta4-i386.iso /mnt/cdrom -o iocharset=euc-jp,ro,loop
4) 仮にUSBメモリの認識が /dev/sda だとすれば、 dd コマンドは以下のように
# dd if=/*正確なディレクトリ*/diskboot.img of=/dev/sda1
※USBメモリ上に既にデータが存在した場合は壊れますので注意
5) /dev/sda1 をマウントして、内容を確認
※CD-ROM上のisolinuxディレクトリと良く似た内容になります
6) インストール対象マシンでBIOS設定メニューに入り、USB-HDD等が優先的に起動するように変更
7) USBメモリを挿した状態で起動し、HTTPインストール等で進めていく
※捕捉……SATA構成でUSBメモリーが /dev/sdb となる場合でも特に問題ありません
■全てUSBメモリだけで行う
※1GBのUSBメモリが手元にありましたのでそれを使ってみました
▲事前▲
USBメモリーをどのように準備するのかはケース バイ ケースです
2本用意というケースもあると思いますが、私は普段から1本を
2パーティションに切って使っていますので、そのまま使う事を試しました
# fdisk -l /dev/sda ……(*fdiskの状態表示)
Disk /dev/sda: 1031 MB, 1031798784 bytes
16 heads, 32 sectors/track, 3936 cylinders
Units = シリンダ数 of 512 * 512 = 262144 bytes
デバイス ブート 始点 終点 ブロック ID システム
/dev/sda1 * 1 978 250352 e Win95 FAT16 (LBA)
/dev/sda2 979 3936 757248 83 Linux
*詳細*
/dev/sda1 ……ブートフラグ付き、256MB、VFAT16(LBA)、
フォーマットはmkdosfsを使って FATにしています
# mkdosfs -c -n *ドライブ名(大文字)* /dev/sda1
/dev/sda2 ……約690MB、Linuxネイティブ、
フォーマットは mke2fs を使ってEXT2にしています
# mke2fs -c -L *ボリューム名* /dev/sda2
まっさらなUSBメモリから始めるならば、どちらもFATが良いかと思われます。
このケースは普段この状態で使用しているのでそのままテストしたというだけの
もので、このように行うのが望ましいというわけでは無いです。
この /dev/sda1 に対して dd コマンドでイメージを書き込むと、
パーティションサイズに関わらずファイルシステムサイズが約6MBほどになります。
この場合、用が済んだ /dev/sda1 を元通りにするにも mkdosfs を使います
# mkdosfs -c -n *ドライブ名(大文字)* /dev/sda1
※余談※
職場がWin98、WinMe、WinXPsp2の混在環境なんですが、むしろLinux上で mkdosfs を
使った方が安定したリフォーマットが出来るような触感をもっています。
推奨するわけではないですが、こういうケースもありました、という事で。
この /dev/sda2 にはダウンロードしてきたCD-ROMのイメージファイルをコピーします
*今回のケースでは Vine40-beta4-i386.iso ファイルをそのままコピーしました
**イメージファイルの内容を展開した場合はインストールが進みません
**dd コマンドで ISO 9660 として書き込むケースは未テストです
1) /dev/sda1 に起動用のディスクイメージを、/dev/sda2 にCD-ROMファイルを
用意したUSBメモリを用意してインストール対象マシンに挿します
2) BIOS設定メニューに入り、USB-HDD等が優先的に起動するように変更します
※インストールの最初の段階で boot: linux mediacheck を行うことをお薦めします
3) インストールを進めてHDDからのインストールを選び、認識しているセカンド
パーティションを指定します。(sda2だったりsdb2だったりしますので注意)
※場合によって / の指定や サブディレクトリの指定が必要かもしれません
4) エラーが無ければそのまま進めていけます
■好奇心で syslinux コマンドを使う (非推奨)
USBメモリの第一パーティションのファイルシステムサイズを変えずに起動USBメモリが作れないものかと思いテストしました。もちろんお薦めしませんが、試験レポートとして書きます。
※syslinuxを使って起動に最低必要な部分だけをフロッピーに納めて、
USB起動に未対応でCD-ROMも無い機器にインストール出来ないかと
いう考えがあっての試験で、あえて行う価値は少ないものです。
1) /dev/sda1に対して syslinux コマンドを使う (ldlinux.sys が作られる)
# syslinux -s /dev/sda1
2) diskboot.img の内容をマウント
# mount -t auto diskboot.img /mnt/floppy -o iocharset=euc-jp,ro,loop
3) /dev/sda1 を任意の場所に マウントし、diskboot.img の内容のうち、
ldlinux.sys 以外のファイルを /dev/sda1 にコピー
4) 内容を確認したらそれぞれ umount し、できあがったUSBメモリを
インストール対象マシンに持っていく。その後のインストールは普通。
▲試験結果……標準との違い▲
・起動画面で画像がでない。
(syslinuxがVine3.2のものだからだと思います。サイズ・日付が違いましたし)
・イメージファイルの読み込みがやたらと遅く、フロッピーディスク並です。
※グラフィカル画面に進んでからは速度も普通にインストールできました。
########### 以上 ########### |
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